小説「夜行」夜の不気味さ、怖さ、美しさを覚えていますか?

 

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 どうも!日々充実書店の最寄然太です!

 

今回は森見登美彦(もりみ とみひこ)さんの「夜行という小説をご紹介します!

 

あたは夜道を歩いていてなぜかはわからないけれど、目には見えない何かがすぐそこにいる気がして怖い、不気味だと思ったことはありませんか?

 

の闇が醸(かも)し出す独特の薄気味悪さを、この小説ではここぞとばかりに味わえます。

 

この小説をジャンルで表すのであれば、ファンタジー、それでいてホラー、そしてミステリー、更には青春と言ったところでしょうか。

 

吸い込まれるようなの怖さ、不気味さ、美しさをあなたも味わって見てはいかがでしょうか?

 

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(出典:Florian KurzによるPixabayからの画像 ) 

 

 

こんな方におすすめ!

 まず言っておきたいのが、本記事は「夜行」をまだ読んでいない方にも楽しんでいただくため、ネタバレは無いように気をつけて作成しました。 

 

  •  の不気味さが好きな方

 

 

本文の内容はこんな感じです。

 

  • 序盤では、小説「夜行」の魅力を3つに分けてご紹介しています。
  • 中盤では、著者・森見登美彦さんについての情報と、著書である「夜行」の値段や出版社などの細かな情報をご紹介しています。
  • 終盤では、「夜行」の読了者である僕が「大人にも読んでいただきたい」を主題に小説を読んで欲しいという気持ちを綴(つづ)っています。また、本記事のまとめや、「夜行」に関連するリンク、関連記事、参照記事を記載しています。

 

 また、本記事の終盤では小説・夜行」の商品ページAmazon楽天市場の2種類用意していますので、購入される際には是非そちらからどうぞ。

 

尚、ブログ内の関連記事をご紹介していますのでよければそちらも御覧ください。

 

※本記事内で参照させていただきましたサイトや文献は、本記事の終末の〈参照記事〉の項(こう)にて掲載しています。

 

 

目次

森見登美彦「夜行」

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「夜行」まさに百鬼夜行「あれ?俺がおかしいの?」

 

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(出典:Gerd AltmannによるPixabayからの画像) 

 

 あなたは百鬼夜行という言葉の意味をご存知でしょうか?

 

百鬼夜行とは、

 いろいろな姿をした鬼どもが、夜中に行列して歩くということ。また、多くの人が奇怪な行動や不正な行動を公然と行っていること。(「百鬼夜行」のGoogle検索結果から引用)

 

あなたは、自分だけが取り残されたような異様さを感じたことがないでしょうか?

 

「ちょっと、みんな!あれ?俺だけがおかしいの?」

 

そんな記憶はないでしょうか?

 

そのあと謎が溶けて

 

「ああ、なんだ。そういうことか。(^o^)」

 

となったとしても、その不気味さと心細さを一瞬でも味わった方なら、僕の言いたいことがわかるはずです。

 

 まさに百鬼夜行

 

小説「夜行」の終盤では僕が思わず

 

「いや、平凡ではない。笑」

 

「断じて、よくある思い出話ではない!笑」

 

とツッコミを入れてしまった場面がありました。

 

しかしそこは現実ではなく、僕はあくまでも小説の物語を読んでいるだけなので

 

「ちょっと、みんな!あれ?俺だけがおかしいの?」

 

とまではなりませんでしたが、奇妙には思えたものです。

 

もしも、あなたがこの「夜行」を最後まで読んで

 

「そういうツッコミを入れる場面はありませんでしたよ。」

 

なんて感想を僕にくださった場合、僕はさぞかし不安になることでしょう。

 

恐らく、そんなことは起きないでしょうが・・・。

 

に潜む鬼は意外とあなたの近くにいるかもしれません・・・。

 

 

「夜行」昼間には見えない要素があぶりだしのように見えてくる

 

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(出典:BessiによるPixabayからの画像) 

 

 「夜行」という題名やカバーを見て、を主題にした作品だということは容易に想像できることでしょう。

 

見事にの不気味さが描かれている「夜行」ですが、実は物語の世界が永遠に真っ暗というわけではないのです。

 

登場人物たちが歩む日常は僕たちの世界と同じように朝と昼も確かに存在しています。

 

しかしながら、同じ光景を見ているはずでも昼には見えなかった要素が、になってまさにあぶりだしのように不気味に浮き上がって来るのです。

 

あなたは子供の頃に、明るいときにはなんとも思わなかった小道がになると急に恐ろしいものに思えてきた、という経験はないでしょうか?

 

小説「夜行」の世界は、まさにその増量版

 

そしていつしかの闇に世界が飲み込まれ、明るいはずの朝や昼すらもが不気味なの穴に吸い込まれてしまったかのように思えてくるのです。

 

 

「夜行」彼女を吸い込んだ夜の穴に読者も吸い込まれる

 

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(出典:PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像) 

 

 「彼女はまだあのにいる」

 

「彼女を吸い込んだの穴は、今もまだ同じ場所にある」

 

あくまで物語だとわかっていても、読んでいるこちら側までもが不気味に思えてきます。

 

あなたがもしこの「夜行」を暗いに一人で読み進めるのだとしたら、この物語の醍醐味である不気味さはより一層勢力を増してあなたを飲み込んでしまうことでしょう

 

ちなみに僕は「夜行」を以前にも読んだことがあり、今回はこの記事を作成するためにもう一度読み直しました。

 

今回は5日かけてこの「夜行」を読んだわけですが、その5日のうちの2日くらいは小降りの雨が降っている日で、空はどんよりと鉛色でわずかに吹く風がひらひらと薄いカーテンを揺らしています

 

までとはいきませんが、それはそれで不気味でした。

 

あなたが「夜行」を読むとき、場所や環境によって危うくの穴に吸い込まれそうになることがあるかもしれませんが、いいですか?

 

これはあくまでも、物語なのです・・・。

 

 

著者・森見登美彦と細かな作品情報

 

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 (出典:Birgit BöllingerによるPixabayからの画像)

 

著者・森見登美彦(もりみ とみひこ)

 

 1979年奈良県生まれ。

 

小説家

 

京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。

 

2003年「太陽の塔」で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。

 

2007年「夜は短し歩けよ乙女」で第20回山本周五郎賞を受賞。

 

2010年「ペンギン・ハイウェイ」で第3回日本SF大賞を受賞。

 

今回ご紹介した夜行は2017年に広島本大賞を受賞、更に2017年本屋大賞にノミネート、更に更に第156回直木賞候補にもなっています。

 

 また、著書は劇場版アニメにもなっており、「夜は短し歩けよ乙女」は2017年4月7日に公開され、「ペンギン・ハイウェイ」は2018年8月17日に公開されました。

 

どちらの著書もまだ僕は読んでいないのでいつか読んでみたいですし、さらにそれがどのように映像化されたのかも見てみたいと思います。

 

 

※この項で参照させていただきましたサイトや文献は本記事最下部の〈参照記事〉の項にて記載しております。

 

 

 余談ですが、小説の映画化と言えば僕の中では今村昌弘(いまむら まさひろ)さんの「屍人荘の殺人(しじんそうのさつじん)」が一番に思いつきます。

 

こちらは神木隆之介さんや浜辺美波さん、それから中村倫也さんといった豪華俳優陣によって実写映画化されます。

 

12月についに公開されるということでとても楽しみです!

 

先のことなのでわかりませんが、映画を見た感想なんかも記事にしようと思っているのでそちらもお楽しみに!

 

 そして更に余談ですが、この前たまたま見かけたテレビドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の第6話に石原さとみさん演じる主人公が本を読んでいる場面があったのですが、そのちらっと画面に映った赤色の本の題名がなんと「真顔の蛸の殺人(まがんのたこのさつじん)」。笑

 

そしてその本の帯には

 

〈シリーズ第1弾〉

 

〈胃・腎臓の殺人(い・じんぞうのさつじん)〉

 

〈映画大ヒット上映中!〉

 

 といったような表記がありました・・・。笑

 

これはー・・、もう間違いは無いでしょう!!笑

 

この本は明らかに「屍人荘の殺人(しじんそうのさつじん)」の続編である「魔眼の匣の殺人(まがんのはこのさつじん)」の模倣でしょう!!

 

いや~その本が画面越しに見えたときには思わず

 

「おっ!おっ!おっ!えっ!えっ!えっ!!」

 

とびっくりしてしまいました。笑

 

そして、なぜか少し嬉しくなったのを覚えています。

 

 そんな今村昌弘さんの剣崎比留子シリーズ(今の所、「屍人荘の殺人」と「魔眼の匣の殺人」の2作品)もこのブログ・日々充実書店ではご紹介しています。

 

本記事終盤の〈関連記事〉の項(こう)にリンクを貼っておきましたので、よければそちらも御覧ください。

 

 

 余談が過ぎましたね。

 

失礼しました。(^o^)

 

 

 作品の細かな情報(値段,出版社,第1刷発行日,形式,ページ数)

 

 ・値段:本体1,400円+税

 ・出版社:小学館

 ・第1刷発行日:2016年10月30日

 ・形式:四六判,ソフトカバー

 ・ページ数:256ページ

 

 

夜の怖さを忘れた大人にも読んでいただきたい

 

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 (出典:Free-PhotosによるPixabayからの画像 )

 

 この項ではこのブログ記事を読んでいるあなたが、仕事や義務に追われ忙(せわ)しく毎日を過ごす大人だと仮定して話していきます。

 

もちろん、あなたが「仕事や義務に追われ忙しく毎日を過ごす大人」という条件に当てはまらない可能性も十分にあります。

 

その場合は「(前略)忙しく毎日を過ごす大人」に成り切ってこの項を読んでいただけると幸いです。

 

 子供の頃に感じていた恐怖というものは、大人になるにつれて忘れていくものなのでしょう。

 

例えば子供の頃に、家に帰るために通らなくてはならない暗い夜道がとても恐ろしいものに感じていたとしても、大人になってみれば大した問題ではなくなって、昔怖がっていたことすら忘れてしまっている、というのはよくある話です。

 

昔はあんなに怖がっていた幽霊も、今となってはバカバカしいと鼻で笑っている、なんてこともこれまたよくある話です。

 

 現実に直面して毎日を頑張っているあなたは確かに素晴らしい。

 

しかしながら、人間は心ある生き物

 

あなたはひょっとしたら、そんな現実ばかりの毎日に疲れてしまっているのではないでしょうか?

 

心を持っていながら、現実だけを見て生きていくのはなかなか辛いもの。

 

そんなとき、架空の物語はきっとあなたに癒やしをもたらしてくれるはずです

 

架空の物語とは、このブログ・日々充実書店で言うならば、小説

 

今回で言うならば、森見登美彦さんが描いた不思議で不気味な世界「夜行

 

そんな恐ろしく美しいの世界は、昔の記憶を呼び覚まし想像力の力を借りて、きっとあなたをどこまでも通じる永遠(えいえん)のの世界に連れて行ってくれることでしょう

 

 

本記事のまとめ

 

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(出典:David MarkによるPixabayからの画像)

 

 

本記事のまとめ

 

森見登美彦「夜行」の魅力

 

 ・誰もが過去に感じたことがあるであろう、の不気味さや怖さ、美しさが見事に描かれている。

 ・まさに百鬼夜行の闇に飲み込まれ自分だけが取り残されたような心細さ。

 ・同じ景色であっても、昼には見えなかった要素があぶりだしのように浮き上がって現れる不気味さ。

 ・あくまで物語だとわかっていても、読者がいる環境しだいでは「夜行」の世界に吸い込まれそうになるかもしれない・・・。

 

 

著者・森見登美彦さんの情報

 

 ・1979年生まれ

 ・奈良県出身

 ・2003年「太陽の塔」で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。

以降数々の作品を生み出し、様々な場所で評価される。

 ・本記事でご紹介している夜行」は2017年に広島本大賞を受賞している。

 ・著書である「夜は短し歩けよ乙女」や「ペンギン・ハイウェイ」は劇場版アニメにもなっている。

 

 

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(出典:David MarkによるPixabayからの画像) 

 

終わりに(冒頭64ページが無料で読める特設サイトのリンクあり)

 

 の散歩やのドライブなど、何か物寂しくありながら奥深い、そんなの世界がお好きな方には是非とも読んでいただきたい1冊です。

 

ファンタジーではありますが、読者側のの世界にも通づるものがあります。 

 

 この項の最後には小説「夜行」の特設サイトのリンクを掲載しています。

 

サイト内の雰囲気の素晴らしさはもちろんのこと、なんと「夜行」の冒頭64ページを無料で試し読みできます。

 

尚、「夜行」の冒頭64ページ無料試し読みは楽天市場でもできます。

 

Amazonでもできるのかと探してみましたが、どうやらできないようです。

 

 冒頭64ページというのは、第一章ならぬ第一夜がまるまる収まっており夜行の世界観を十分に掴める量です。

 

興味はあるけれどまだ買って読む気にはなれない、という方は是非1度試し読みをしてみてはいかがでしょうか?

 

 また、次の項ではそんな「夜行」の商品ページをAmazon楽天市場の2種類ご用意していますので、購入される際はそちらからどうぞ。

 

読んでいただき、ありがとうございましたぁ!!

 

それでは!(^o^)

 

 

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関連記事

 

以下の2つのリンクは〈著者・森見登美彦〉の項にて話題に上がったものです。

 

↓ 「屍人荘の殺人」 ↓

 

hibijuuzitu-syotenn.hatenablog.com

 

 

↓ 「魔眼の匣の殺人」 ↓

 

hibijuuzitu-syotenn.hatenablog.com

 

参照記事

 

〈「夜行」まさに百鬼夜行「あれ?俺がおかしいの?」〉の項にて参照

 

 

 

〈著者・森見登美彦〉の項にて参照