どうも!日々充実書店の最寄然太です!
今回は今村昌弘(いまむら まさひろ)さんのデビュー作の小説【屍人荘の殺人】(しじんそうのさつじん)をご紹介します!
目次
面白さの証拠
この小説の面白さを裏付ける証拠です!
受賞
様々なところで評価を得ています。
人気作家のコメント
多くの人気作家さんがコメントを出しています!
相沢沙呼(あいざわ さこ)
仕事中だったが、誘惑に勝てず一気読みしてしまった。
あー、はい、面白い。
これは面白い。
青崎有吾(あおさき ゆうご)
学生たちが旅行先で巻き込まれる定番二つを混ぜればいいじゃない!というナイス発想の一冊。解決編の消去法推理が美しかったです。
青柳碧人(あおやぎ あいと)
僕の理想の鮎川賞。
読んだ後、一日反芻した。
※反芻(はんすう)=繰り返し考え味わうこと
芦沢央(あしざわ よう)
これは・・・・・・すごい。何を言ってもネタバレになってしまう。
なのに喋りたくてたまらない。
綾辻行人(あゆつじ ゆきと)
話題の特殊設定と「端正な本格」との、たいへん良いバランスでの融合。リーダビリティの高さも立派ですね。とても楽しい一気読みでした。
※リーダビリティ=可読性→読みやすさ
有栖川有栖(ありすがわ ありす)
この数年来、本格ミステリが新たな時代に入ったことを感じていた。ついに新・新本格の「目玉」が入った。
太田忠司(おおた ただし)
これ、すごいよ。あのネタをクローズドサークルに利用するだけでなく、トリックにも密接に組み込んでいる。本格ミステリ今年一番の収穫。
※クローズドサークル→ミステリ用語で外界との行き来ができなくなった状況つまり閉じ込められた状況、またそういった状況で起こる事件を扱った作品を言います。
知念実希人(ちねん みきと)
久しぶりにがっちりとした本格ミステリー(◯◯◯は出てくるけど)を読んだ気がする。
似鳥鶏(にたどり けい)
「この発想はなかった!」と思わず拍手喝采の傑作です。各所に目配りのきいた見事な作品でした。
宮内悠介(みやうち ゆうすけ)
なぜだか夢中になって読みました。必ず誰かと話したくなるような一作です。
絶賛ですね。笑
実写映画化
この【屍人荘の殺人】は2019年内に実写映画が公開されることがもうすでに決まっています。
監督はテレビドラマ「金田一少年の事件簿N(neo)」などを手がけた木村ひさし(きむら ひさし)さん。
脚本は「トリック劇場版」シリーズなどを手がけた蒔田光治(まきた みつはる)さん。
そして配役はこのように。
主人公の大学生・葉村譲(はむら ゆずる)は「桐島、部活やめるってよ」や「3月のライオン」などの映画で主演を務められた神木隆之介(かみき りゅうのすけ)さん。
ミステリ愛好会会長・明智恭介(あけち きょうすけ)は昨年放送された連続テレビ小説「半分、青い。」で朝井正人役や「スーパーサラリーマン左江内氏」でムロツヨシさんとの駆け引きが笑える警官役を演じられた中村倫也(なかむら ともや)さん。
大学生の探偵少女・剣崎比留子(けんざき ひるこ〉は「君の膵臓をたべたい」や「センセイ君主」などの映画で主演を務められた浜辺美波(はまべ みなみ)さん。
とても豪華ですね!
この素晴らしい作品がどんな風に映像化されるのか楽しみです!
著者
著者は今村昌弘(いまむら まさひろ)さん。
今回の【屍人荘の殺人】でデビューされた方です。
彼には「自分の想像で誰かを楽しませたい。」という原点があるそうです。
あらすじ
ミステリ好きの主人公・葉村は神紅大学に入学後「神紅のホームズ」と呼ばれるほどのミステリマニアの明智恭介と出会い、彼が会長を務める「ミステリ愛好会」の唯一の会員になります。
彼らは2人で思うがままにミステリ愛好会の活動をやっていくわけです。
そんなある日、いわくつきの映画研究部の夏合宿が今年も開催されるということを知ります。
ミステリに目がないミステリ愛好会会長・明智は同大学の探偵少女・剣崎とある取引をし、その夏合宿に参加するのですが・・・
誰が予想できたでしょう。
想定外の事態が起こり、合宿の参加者は山奥のペンション・紫湛荘(しじんそう)に立て籠もることを余儀なくされます。
ただでさえ緊急事態。
にもかかわらず、いわくつきの夏合宿にはさらなる想定外の事態が・・・
21世紀の大型新人による前代未聞のクローズド・サークル!
はたして葉村は、明智は、剣崎はどうなってしまうのか?!
※クローズ・ドサークル→ミステリ用語で外界との行き来ができなくなった状況つまり閉じ込められた状況、またそういった状況で起こる事件を扱った作品を言います。
読みやすい!
この作品は登場人物が多かったり専門用語が出てきたりするのですが、ちゃんと物語の中で復習させてくれたりわかりやすく説明してくれたりするので、トリックや謎が複雑に絡んでいてもなんとかついていくことができました!
さらに、最初の方にはペンション・紫湛荘の見取り図や登場人物たちの経歴がまとめられているページがあるので忘れたときには
「あれ、どうだったけ?」
と戻って確認することができますし、
見取り図や人物の経歴を見て物語の進行と共に自分なりに推理してみるのも面白いかもしれません。
ページ数
物語自体は300ページ程です。
値段
1700円+税です。
出版社
東京創元社です。
読み終わった感想
いやー面白かったです!
最初はただの謎解きミステリかな?
とか思いましたけど、
まさかあんなことになるとは。
「いやいやいや急展開すぎー!。」
と思わず言いそうになりました。笑
急展開なだけじゃなくて、しっかりと色々な要素が細かいところまで回収されて繋がったのでさすがプロだなーという感じです。
謎解きだけではなくて、登場人物の気持もしっかりとくみ取られていて感動もできました!
当たり前のことですが僕には到底書けない傑作です!
実写映画化されるということなので絶対に見に行きたいと思います!
どんな風に映像化されるのか楽しみです!
読んだ人にはわかる話
僕の印象に強く残っている場面の一つはあそこですねー。
読んだ人にはわかると思いますが、
「うまくいかないもんだな」じゃないんですよ!笑
悔しすぎますよ!◯◯さん!
少し注意点
注意点としては文章とはいえ結構グロテスクな表現があるので、グロテスクなものが苦手な方は少しご注意ください。
待望のシリーズ第2弾「魔眼の匣の殺人」
シリーズ第2弾がもうすでに出版されているみたいですね。
気になるので近い内に読みたいと思います。
まとめ
【屍人荘の殺人】今村昌弘
- 鮎川哲也賞受賞などいろいろなところで評価されている
- 人気作家の間でも驚異の支持率
- 実写映画化される
- 前代未聞のクローズド・サークル
- 読者への気遣いがあって読みやすい
- 物語自体は300ページ程
- 値段は1700円+税
- 出版社は東京創元社
- グロテスクな表現があるので苦手な方はご注意を
- シリーズ第2弾が出版されている。
今村昌弘さんの【屍人荘の殺人】、あなたも一度読んで見てはいかがでしょうか?
それではまた次の作品でお会いしましょう!
【屍人荘の殺人】の購入はこちら