どうも!日々充実書店の最寄然太です!
今回はアイドルグループ乃木坂46の現役メンバー、高山一実(たかやま かずみ)さんの小説【トラペジウム】をご紹介します。
正直、はじめは
「アイドルが書いた小説かー。」
みたいな感じで小馬鹿にして見下していた自分がいました。
人を見下す人間は知能が低くかったり自信が無かったりするのだという話を聞いたことがあります。
僕は知能が低いです。ゆえに自身がありません。
まあそれは徐々に改善していくとして・・・
さあ、この本の魅力を巡る旅に出掛けるとしましょう。
トラペジウム ー 高山一実 ー
目次
「おっ!(笑)」となる攻めた表現
僕ははじめ、僕の偏見によってこの本は柔らかくて優しい感じなのかな?
と思っていましたが、
そんな見方はわずか20ページ程で蹴散らされました。
「おっ!」っと衝撃を受けた後に
「言うね~。」とニヤついてしまうような、
そんな表現がたびたび出てきたからです。
無価値でくだらない固定概念を序盤にぶち壊していただいたおかげで、
物語の世界に入り込み純粋に楽しむことができました。
「ふっ(笑)」となる例え
何かを何かに例える表現がこの小説にはたびたび出てくるのですが、それがなんとも絶妙で笑っちゃうけど想像できる、わかる表現なんですよね。
これはもう高山さん独特のセンスだと思います。
主人公は絶対にアイドルになりたい女子高生
主人公は絶対にアイドルになりたいと夢を追う女子高校生。
彼女の行動力は尋常ではなく
「僕には到底できないだろう。」
と思うほどのもの。
そんな彼女が立てた夢を叶えるための「計画」は様々な人を巻き込んで進んでいくのだけれど・・・
アイドルになりたいというその夢を叶えることはできるのでしょうか。
その夢を応援したくなる!
この本の帯には西野七瀬(にしの ななせ)さんの
「みんなもこの女の子たちをきっと応援したくなる」
というコメントがあります。
確かに僕も応援したくなりましたし、応援しました。
一所懸命な登場人物たちを自然と応援したくなります。
カバーの女性の姿。読み終えた後に納得。
カバーの表に堂々と描かれた一人の女性。
彼女は一体全体誰なのか。なんなのか。
物語の途中でいろいろな想像をしましたが、
物語を読み終えた後、僕は納得できました。
読み終えて、本を閉じて、表紙を見て
「あ~なるほど。」となりました。
情報
ここで、この本の具体的な情報を知るとしましょう。
著者
出版社
発行日
僕の手元のものでは
”2018年11月28日 初版発行
2019年 2月10日 6版発行”
と記載されています。
値段
1400円+税です。
ページ数
240ページ程です。
まとめ
- たびたび出てくる毒舌な表現が面白い。
- 例えの表現が笑っちゃうけどわかる。
- 夢を追う少女たちの青春小説。
- 自然にその夢を応援したくなる。
- カバーの表の女性の正体に読み終えた後、納得。
- 著者は乃木坂46の高山一実(たかやま かずみ)さん。
- 出版社はKADOKAWA。
- 値段は1400円+税。
- ページ数は240ページ程。
最後に
個人的に主人公の行動に
「それはやりすぎじゃない?」
と思うこともありましたが、それも含めて面白かったです。
僕にとってアイドルは謎が多い職業だったのですが、アイドルが書いたアイドルの話という説得力のあるこの一冊を読んだことで少し謎が解けたような気がします。
この物語を読んだ後に聴くアイドルの曲はいつもとは少し違って聴こえました。
あなたも一度、読んでみてはいかがでしょうか?