どうも!日々充実書店の最寄然太です!
今回は内館牧子(うちだて まきこ)さんの「すぐ死ぬんだから」という小説をご紹介します!
ネタバレをしないように気を付けて書きました。(^o^)
まだ読んでいない方にも、もう読んだ方にも楽しんでいただける記事になっていると思います。
よかったら読んでいってください!
こんな方におすすめの1冊です。
- 高齢な主人公(78)と同世代の方
- 生き悩む全ての世代の人
78歳の主人公・忍ハナさんと共に悩み、共に考え、ハナさんの人生の一部を覗いているような感覚になる1冊です。
本の帯には高齢者世代から寄せられたコメントが多く掲載されています。
写真でご紹介しますね。
本文の主な内容はこんな感じです。
・序盤では、主にまだ読んでいない方に向けて「すぐ死ぬんだから」の魅力と物語の概要を書いています。
・中盤では、著者である内館牧子(うちだて まきこ)さんについてと、出版社や値段などの作品の細かな情報を書いています。
・終盤では、「死」というものについての僕なりの考えを書いています。
さらに、本記事の「まとめ」には「すぐ死ぬんだから」の商品ページのリンクをAmazonと楽天市場の2種類用意していますので、ご購入される際にはよければそちらからどうぞ。
目次
「すぐ死ぬんだから」内館牧子
- 「すぐ死ぬんだから」高齢でありながらも外見を磨き続ける78歳
- 「すぐ死ぬんだから」喜寿を過ぎても尚湧き出る苦悩と奴の裏切り
- 「すぐ死ぬんだから」78歳の達者な毒舌に思わず「くすっ笑」
- 「すぐ死ぬんだから」著者・内館牧子と細かな作品情報
- 最寄然太の考察、「いつかは必ず死ぬのだから」死は生きる希望
- 「すぐ死ぬんだから」本記事のまとめ
「すぐ死ぬんだから」高齢でありながらも外見を磨き続ける78歳
(出典:rozeroodartによるPixabayからの画像)
主人公のハナさんは78歳と高齢でありながらも、老化に身を任せずに外見に手をかけ続けます。
同世代の男女が
「このトシになったら楽なのが一番。」
「ナチュラルなのがいいんだよ。」
「人間は中身だよ。中身。上っつら飾ったってバレるよ。」
などと言う中でも、ハナさんは怠(おこた)ることなくいつも自(みずか)らに手をかけます。
お洒落(しゃれ)には疎(うと)い僕ですが、この本を読んだことで
「そんなにガッツリお洒落しなくていいけど、少し品格が出るくらいには自分に手をかけてみようかな。」
と思いました。
やはり、外見に気を使って自分をいつもより少しだけでも綺麗にしておくと、外見だけではなく心も清々(すがすが)しくなりますね。
自信も少し湧いてきますし。
物語が終わった後の「あとがき」では、研究者の方の言葉を用いたりして外見を磨き、自分に手をかけることの意義を解説されています。
普段はトシだからと言って外見をなるがままにしている方も、よければ「すぐ死ぬんだから」を読んでみてはいかがでしょうか?
「私はこのままでいいの。」
でも結構(けっこう)ですが、読む前とでは少し価値観が変わっていることでしょう。
よければ、どうぞ。(^o^)
「すぐ死ぬんだから」喜寿を過ぎても尚湧き出る苦悩と奴の裏切り
(出典: Free-PhotosによるPixabayからの画像)
喜寿(きじゅ)とは、77歳のこと。
そんな喜寿を過ぎた主人公・ハナさんですが、やはり生きている以上何かしら悩みはあるんですね。
話はズレますが僕、最寄然太(もより ねんた)は現在17歳の若造(ハナさんの夫の岩造との読み間違えにご注意ください。笑)です。
人生の先輩方や未来の自分からすれば僕の悩みなんか、ちっぽけなのかもしれませんが僕なりに悩みや苦悩は有るわけです。
苦しい毎日のなかでも、
「いつかは。」
「いつかは!」
と希望を持って生きています。
しかし、78歳のハナさんであっても悩みは尽(つ)きない。
んん・・・。
ああ、甘味(かんみ)だけでは面白くないんですね。
苦かったり辛かったり酸っぱかったりするから面白いんですよね。
納得、納得。
今を大切にして生きていきます!
だいぶズレましたね。笑笑
戻します。
経営している店の悩み、長男に対しての悩み、長男の嫁に対しての悩み、ハナさんも色々と抱えているわけです。
しかし、それよりももっとハナさんを悩ませる、日常に大きな変化をもたらす出来事が起こりました。
それは、夫が倒れたこと。
そして、ある人物からの裏切り。
自分を磨き毎日を強く生きるハナさんでも、流石にこの出来事には躓(つまづ)かされてしまいます。
ハナさんは何を思い、考え、前に進んでいくのか。
若造の僕としてはとても勉強になりましたし、勇気づけられました。
「すぐ死ぬんだから」78歳の達者な毒舌に思わず「くすっ笑」
78歳になった主人公・忍(おし)ハナさん。
高齢になられても相変わらずお元気で、角が取れて丸くなるどころか達者な毒舌でいらっしゃいます。笑
外見に手をかけて自分を磨くハナさんは、振る舞いや言葉遣(づか)いもとても上品なのですが、心の声はそれと真逆と言ってもいいかもしれません。笑
ハナさんの心の中で繰り広げられる毒舌やブラックジョークの数々に僕は何度も笑わされました。
悪意だけではなくハナさん自信が楽しんでいるような感じがあって、読者からしても悪い気にはなりません。
ときには心の中だけに留まらず、外に漏らしてしまうこともあるわけですが、それはそれで読者としては面白いです。
ときには、僕の方が
「ふふ・・。もっとやっちゃえ・・・。」
なんて心の中でつぶやいてしまったこともありました。笑笑
「すぐ死ぬんだから」著者・内館牧子と細かな作品情報
(出典:Birgit BöllingerによるPixabayからの画像)
著者・内館牧子
武蔵野美術大学卒業後、13年半のOL生活を経て、1988年脚本家としてデビュー。
脚本では「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、著書には「終わった人」(2018年に映画化)などがある。
大の格闘技ファン。2000年9月に女性初で大相撲・日本相撲協会の横綱審議委員に就任してから、2010年1月まで約十年間努めた。
※参照記事:
「すぐ死ぬんだから」・終末の著者紹介ページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%A4%A8%E7%89%A7%E5%AD%90
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E7%B6%B1%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BA%BA
作品情報(値段、出版社、第一刷発行日、形式、ページ数)
・値段:1550円(税別)
・出版社:講談社
・第一刷発行日:2018年8月21日
・形式:四六判、ソフトカバー
・ページ数:330ページ
最寄然太の考察、「いつかは必ず死ぬのだから」死は生きる希望
「すぐ死ぬんだから」。
「死」という言葉が一役買っているのかとても印象的な題名です。
主人公・忍ハナは78歳と高齢で、「死」についてよく考えるようになる年齢。
物語の中でも何度も「死」について触れられています。
僕は「死」というものは生を輝かせる希望だと思っています。
人間はいつか必ず死を迎え、強制的に全てを終了させられます。
どんなに今が辛くてもいつかは必ず全てが終わります。
もしも、神なんてものがあるのだとすればいつかは必ず
「はーい。終わりでーす。お疲れさまでした~。」
と言ってくれるわけです。
だから、わざわざ苦しんで自ら死ににいく必要はありません。
最近では苦しまずに死ぬ方法なんかも有るみたいですが、死ぬ直前に頭の中で展開される後悔や無念の走馬灯。
物理的な痛みよりも苦しい、死ぬ直前特有の想像を絶する精神的な苦痛。
死ぬときの感覚は死んだ人にしかわかりまんが、なんにせよ僕はどうせ1回しか死ぬことができないのであれば最大限に寿命を生きてからでいいかなと思っています。
僕は終わりが有るから頑張れます。
日々の些細な苦痛や苦悩も、いつか終わるとわかっているからこそ
「もう少し、もう少し!」
と頑張れるわけです。
人生も、いつか確実に終わってくれるとわかっているからこそ、
「もっと輝かせたい!!」
と思うわけです。
人生において、終わり=死。
つまり僕にとって「死」は生きる上での最大の希望なのです。
「すぐ死ぬんだから」本記事のまとめ
こんな方におすすめ!
- 主人公(78)と同世代の方
- 生き悩む全ての世代の人
「すぐ死ぬんだから」読了者・然太が思うキーワード5つ
- 外見
- 人生
- 苦悩
- 終活
- ハナさん
まるでハナさんの人生の一部を覗き、共に歩んでいるような感覚になる1冊
著者・内館牧子(うちだて まきこ)
1948年生まれ。女性。
終わりに
僕はこの作品・「すぐ死ぬんだから」を読み終わった後、まるで自分の人生の中に仄(ほの)かな一つの光が暖かく灯ったような感覚になりました。
僕らの日常には、見ようとしていないだけで実はいくつもの小さな光が散りばめられているのでしょう。
その全てに気付き、拾い集めて行くのはきっと不可能なのだと思います。
しかし、できるだけ掬(すく)い取って行けるように今という時を、幸せも苦しみも大切に噛み締めて生きていきたいものです。
読んでいただき、有難うございました!(^o^)
下に「すぐ死ぬんだから」の商品ページを2つ、Amazonと楽天市場のリンクを貼っておきますのでよければご購入はそちらからどうぞ。
↓ Amazonはこちら ↓
↓ 楽天市場はこちら ↓
それでは!(^o^)