未読者読後注意!神様ゲームは嫌な恐怖が残る小説ですが面白いです。

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 幽霊やゾンビなどの具体的なホラーではなく

「わからないけどなんか怖い」

といったもやもやとしたホラーがお好きな方は注目です。

 

この記事では麻耶雄嵩(まや ゆたか)さんの【神様ゲームという小説の面白さを、まだ読んでいない方に向けてご紹介していきます。

 

ネタバレは無いように心がけているのでご安心ください。(^o^)

 

この記事を読むことで【神様ゲーム】の魅力をより楽しめるかも知れません。

 

逆に意外性などの魅力を最大限に楽しみたいのであればこの記事を読む前に小説を読んだほうが良いかも知れません。

 

判断はおまかせします。(^o^)

 

本文の主な内容はこんな感じです。

 

 

 

 

目次

 

神様ゲームは神様的な嫌な恐怖がある小説

  

 神様と聞いてあなたはどのような印象を抱くでしょうか?

 

恐らく僕と同じようになんとなくではありますが、「ありがたい」や「優しい」などの好印象を抱く方はおられると思います。

 

 

しかし、この本を読んだ後は僕が抱いていたその印象はゆらゆらと不安定なものになったのです。

 

 あるのかないのかわからない雰囲気のようなあやふやな存在

 

しかしながら、僕ら人類ではどうすることもできない圧倒的存在

 

正義でも不義でもなく、神

 

そんなどうしようもなく、ただ口を開け突っ立ていることしかできないという未知の恐怖がこの小説にはあります。

 

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(出典:Stefan KellerによるPixabayからの画像)

 

小説・神様ゲームの人間的嫌な恐怖

 

  小説・神様ゲームの後味の悪さには、人間自身が持つ怖さも一役買っています。

 

 表面からは読み取ることができない人間の内に潜む怪しい影

 

きっとこの世界の誰もが持っているものでしょうが、この小説で描かれているのはリアルなのか誇張(こちょう)しているのか

 

「うそでしょ!?(笑)」

 

と思わず言ってしまうほどのレベルです。

 

 どこで誰が何をしているのかわからない。

 

例えそれが信じていた人であったとしても、その怪しい影は無防備な登場人物らに容赦なく牙を剥き、悪意ある裏切りで彼らの心に爪痕を残します

 

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(出典:cocoparisienneによるPixabayからの画像) 

 

この小説の嫌な恐怖の世界に巻き込まれた登場人物たちとあらすじ

 

 ここまで、この小説の魅力である嫌な恐怖を2つに分け具体化して話してきたわけですが、ここではその神様ゲームという嫌な恐怖の世界」に巻き込まれる登場人物について話していきます。

 

主人公・芳雄(よしお)は神降市の小学4年生

 

そう、小学生なんです。(笑)

 

嫌な恐怖の世界」には主人公・芳雄を始めとした数人の小学生が巻き込まれます。

 

「そんな幼い子たちをそんな世界に巻き込まなくてもいいじゃないか!(汗)」

 

 と言いたくなります。(笑)

 

ですが、「小学生」という年齢設定もこの小説の魅力を大いに盛り上げている要素の1つだと言えると思います。

 

あなたは幼い頃に、今となってはよくわからないけれどすごく怖かった経験をした記憶はありませんか?

 

僕は夢と現実の記憶が混ざっているのかなんなのか、何かはわからないのですが幼いながらにすごく怖いと感じた記憶があるような気がします。

 

この小説を読めばきっとあなたもそんな感覚に襲われることでしょう

 

 また、背表紙にあるあらすじも実に不気味です。

 

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神様ゲームという題名と表紙絵に秘められた嫌な恐怖

 

 「神様ゲーム」という題名を本屋で見たときは深く考えず

 

「面白い題名だな~」

 

とくらいにしか思わなかったのですが、

 

読み終わってみるとなんとも深い題名だと思います。

 

題名である神様ゲーム」の正体

 

序盤(じょばん)では

 

神様ゲームってこういうことだったのか!」

 

と正体がわかる場面がありますが、読み進めていくうちにわかっていたはずの「神様ゲーム」の正体はもっと大きく不気味なものに思えてきます。

 

 次は表紙についてですが、神様ゲームの表紙のデザインには数種類あるようです。

 

僕が手にしたはこの記事のトップ画像の表紙のものです。

 

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なんか闇がありそうで不気味ですよね。

 

 ここで、気づいたことが1つあります。

 

先程も紹介した僕の手元にある神様ゲームの表紙、

 

これをよーく見てみると、

 

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あれ?(笑)

 

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ん!?(笑)

 

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えーーーー!!!!!(笑)

 

なんと!カバーの下に違うデザインのカバーが隠れていました!(笑)

 

僕のだけですかね!?(笑)

 

なんとも面白いサプライズでした!

 

小説・神様ゲームの嫌な恐怖は読後に本領を発揮する

 

 神様ゲーム」の魅力である嫌な恐怖は読み終わった後に本領を発揮しだします。

 

僕の個人的な体験談ですが、読んでいる最中ももちろん少しの恐怖はありました。

 

しかしまだ次のページがあるため、好奇心や

 

「ハッピーエンドになってほしい」

 

という期待感のおかげか読後に比べれば恐怖は小さかったです。

 

 では読後はというと・・・、【神様ゲーム】の魅力の一つに「ラストの予想外な展開」があります。

 

最後の最後で主人公や読者の僕らを奈落の底へ突き落とすのです。

 

それに加え、読後は次のページに対する好奇心やハッピーエンドに対する期待感はもうないので読者は突き落とされっぱなしです。

 

そして、物語の全容を回想しじわじわと「嫌な恐怖」に襲われていくのです。

 

なので、読後はまだ明るければですが外に出たほうがいいです。

 

もしくは家族のいるリビングとか、とにかくどこか安心できる場所に行った方がいいですね。

 

読了者からの忠告です。(笑】

 

大袈裟(おおげさ)かも知れませんけど。(笑)

 

小説・神様ゲームの著者は麻耶雄嵩さん

 

 小説・【神様ゲーム】の著者は小説家の麻耶雄嵩(まや ゆたか)さんです。

 

現在50歳の男性、ミステリ作品を数多く著作されています。

 

2011年には『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。

 

2015年には今回ご紹介した【神様ゲーム】の続編である『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞ました。

 

著書には他に、相葉雅紀さん主演でドラマ化した『貴族探偵』などがあります。

 

神様ゲーム】小説の詳しい情報

 

 ページ数は224ページの文庫本です。

 

出版社は講談社で、第1刷発行は2015年7月15日

 

値段は530円+税です。

 

 「嫌な恐怖」がお好きな方には是非とも読んでただきたい小説!

 

今回お話したような「嫌な恐怖」がお好きな方には本当におすすめの小説です!

 

本当に面白い!!

 

僕は最後のページを読み終わり本を閉じた途端に

 

「やばいなーこのしょうせつー。」

 

と思わず言ってしまいました。(笑)

 

 先程も言ったように、読み終わったあとこそが神様ゲームの「嫌な恐怖」の本領なのです。

 

その本領を是非味わってみてください。

 

奈落の底へ突き落とされてみてください。(笑)

  

それでは!楽しい時間をお過ごしください!

 

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