10/4無料で短い【1週間小説~人生を良くするエビデンスを小説に】週.5

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※読み終わるまでの目安:9~15分

目次

 

今回の主な知識

筆者の1週間を小説化「【アルバイト始動】【YouTube始動】【@base3262さんから教えていただいた、健康スイーツ】」【毎週土曜日17時投稿】

※おおよそ2020.9/26(土)~2020.10/2(金)までの内容ですが、時点に多少のずれがある場合があります

※物語にするにあたって少々の誇張はありますが、事実の道筋から道草程度に収まるように努めています。

※画像はイメージです

 

 今週も様々な人や事のうごめきの中で僕も自分の道を進んだ。

 毎朝嬉々ききとしてクローゼットから飛び出すほこりの大群に、「今、あいてる?」と誘われた鼻水達が程なくして同様に嬉々としながら2つの穴からのろのろと降下してゆくのを、ティッシュで優しく受け止めてあげたり、ある日の散歩途中には、クルミ割人形をも割ってしまうのではないかというほどにクルミむさぼり食うリスと目が合って気まずくなったり、

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その帰りには、ショルダーバックをぶら下げた肩とは反対の腕をぶん回す出勤途中の紳士とすれ違い、それから、ごつい車を乗り回す美女とフロントガラス越しに挨拶を交わし、とある日中には、悲しいニュースに視線を落としながらも「自分はどうするのか?」と自問したり、アルバイトの帰り道にはランドセルを背負う何人もの天使達の世間話に囲まれながら疲弊した両足で我が家を目指したり、また、スマホをなくした父親が家中を徘徊はいかいし始めたり、そんなこともあった1週間だった。

アルバイト始動

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 今週から再びアルバイト生活の幕が開けた。少なからずの不安や恐怖を抱えながらも、足を踏ふみ入れた職場には、思いの他親切な淑女しゅくじょや紳士の笑顔で溢れんばかりだった。目の前で繰り広げられるベテランの職人達は、女子高校生のLINE並みに早い言葉のやり取りをしながら、それに圧倒されていた僕にも丁寧に教示を与えてくれる。僕の胸には感謝の念であふれんばかりだった。

 しかし、だからといって仕事が楽だということにはならない。僕にとっては初めての職種でありわからないことばかりだし、仕事ということは趣味と違ってそれなりの責任をともなうわけだ。だから真剣な顔で精一杯に取り組みはするものの、やはりわからないことは沢山あるし失敗を繰り返しもする。その中で、「自分はなんて駄目なやつなんだ。」といささかやけくそな気持ちが芽生めばえているのを、作業の途中でメタ認知が教えてくれた。そう、僕の思考回路は知らずらずの内に「硬直マインドセット」に向かってかたむき始めてしまっていたのだ。

 しかし、自分で言うのははばかられるが、始めて間もないのだから知識不足なのも作業の中に盲点があることも、当たり前ではなかろうか?

 例えば、多くの場合、3歳児が疲労困憊ひろうこんぱいして帰ってくる両親のために「鶏むね肉のトマトソース煮込み」を作って机に並べておくのは不可能に近いし、小学生が、駅前で口論の挙げ句に取っ組み合いを始める酔っ払いの間に割って入って「この時間を僕等がやるべきことに使いましょうよ。」とさとすのは難しい。

 人間は人生を通して成長していくものであり、できないことがあるからこそ頑張る。そして数多くの失敗を経験し、そこから学ぶ。

 それなのに、今の実力だけを見て「愚者ぐしゃ」の烙印らくいんを押して自己嫌悪にひたるのは、根本からおかしな話しである。しかし、頭ではそれを理解していてもいざその渦中にいるときは「硬直マインドセット」の沼に自ら身を投げてしまいそうになるのが今週のとある日の僕であった。

 だから僕は改めて思う。これからも僕は失敗と成功を繰り返しながら、道を進むたびに目の前に現れる障壁や挑戦という名のアスレチックを、勇者にでもなったかのようなニヤケ顔で突っ走っていく。

メタ認知

メタ認知はヒトの脳に生まれつき備わった能力で、『思考について考える』という一段上の認知機能のことです。

 誰でもふと『いま自分は晩御飯のことを考えていたな・・・・・・』などと思った経験があるでしょうが、これなどはメタ認知が起動した典型的な例

(鈴木祐最高の体調 ACTIVE HEALTHより引用)

【硬直マインドセット

「自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人ー『硬直マインドセット(中略)

(中略)しなやかマインドセット(中略)(中略)その根底にあるのは、人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念だ」

キャロル・S・ドゥエック「マインドセット:「やればできる!」の研究」(草思社)より引用)

YouTubeチャンネル開設!絵の制作風景をコマ抜きで!

 今週になって僕はYouTubeにチャンネルを作り、そこに一本の動画を投稿した。

※クリックすると音が出ます
youtu.be

  このブログで勝手に連載している長編小説「井の中のかわず達」。その12話が10月5日に公開予定なのだが、これはその物語からイメージして僕が勝手に描いた作品である。

 一本目の動画として、個人的な満足度はまずまずであり、スマホに気持ち悪がられるような、満足と不満が混ざった微妙な笑みを僕は浮かべたものだ。

 アルバイトとYouTubeという新たな試みの1つ目の扉をなんとかくぐりり抜けた僕は、その達成から得られる満足感や幸福感と共に、わずかなデメリットも感じている。そのデメリットとは、悪い意味で有頂天うちょうてんになりつつある、というものだ。それによって、「もうちょと自分を甘やかしてあげてもいいんじゃねえの?」というセルフコンパッション(自分への思いやり)と似てはいるものの、決して同じではない投げやりな思考を抱いたりもした。

 上手くいっているときは誰しも「いい気分」になるのだが、その副作用である「モラルライセンシング」には注意する必要がある。今回の場合でいうなら、いい気分によってバイアス(かたよった思い込み)がかかり、例えば「いつもは論外だけど、今日は目の前にある砂糖たっぷりの既製品のお菓子を食べちゃおうかな。」などと適切な判断を下せなくなってしまうのだ。

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 その「いい気分」は、成るがままにしていれば、まるでうなぎのように動き回り闇雲やみくもに消費されてしまう。だから、逆境の最中にいるときだけでなく上手くいっているときも同様に、客観的に自分を観察して考えながら、そのうなぎの手綱を握る必要がある。そしてぬるぬるとしたその活力を、前進するための推進力または潤滑剤にして、僕はつるつると足を滑らせながらも、目指す方向に進んでいきたい。

自然の甘みで体に良きな最強デザート!

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 僕の体内で住み込みで働いてくれている社員の1人に「食欲」さんがいる。彼は会社の存続や繁栄はんえいのために日夜働いてくれているのだが、時折ときおり調子に乗って仕事をやり過ぎてしまうときがある。今「仕事をやり過ぎてしまうなんて、うらやましいなぁ。」と思われた方も多いかもしれないが、「過ぎる」ということは文字通りに適切な量を越えているというわけであり、それは時として、例えるなら薬効よりも副作用の方が強い薬、つまり毒となりかねないのだ。

 話を戻すと、「食欲」さんの暴走によって職場内の例えば「生活リズム」さんや「健康」さんが、気分を害してしまう。そして下手をすれば「自尊心」さんが「俺、もう帰るわ。」と言い始めることもある。

 だから「食欲」さんがなにかの拍子に調子に乗り、ニヤケ顔で無駄なジャンプを繰り返し始めたときは、いくつかある部門の中の「前頭葉」の尽力のもと、一方では「彼をどう説得しようか」もう一方では最後のかなめとして彼の暴走を受け入れる準備を整えるのが当社の方針となっている。

 その1つの策としてTwitterに自社の経営の状況を株主に報告した。それがこれだ。

 実をいうと、もうお分かりの通り、取引先の東京中央銀行半沢直樹さんにも「今日ぐらいいいじゃありませんか。」と誘惑されたのだが、それはこの話しの中では省かせていただく。

※これは「テレビドラマ『半沢直樹』を見てダラダラしたくなった。」を比喩ひゆとして僕が勝手に作り上げた妄想であり、主演の堺雅人さん及び原作を手掛けた池井戸潤さんを始めとする関係者の方々、またはその作品を侮辱ぶじょくするものでは決してありませんのでお許し願います。

 そのとき、一人の御方おかたひかえめに右手を上げて、崖っぷちの我社にアイデアを与えてくれた。

 前のめりになりすぎて一回転してしまうのではないかという勢いで、その人の話を聞いていた僕の脳には多くの有意義な知識が流れ込んできた。その最たるものが以下である。

  まずブルーベリーの良い噂は頻繁ひんぱんに耳にするから間違いないし、ダークチョコレートに含まれるカカオにも良い効果があり、ヨーグルトは発酵食品だから腸内環境の改善に役立つ。というようことをへい社もなんとなくは知っていたが、それを組み合わせるという発想はなかった。

 僕達は、社内に1つもなかったダークチョコレートをクルミで代用したものの、程なくしてそれを実践に移した。そして「いざ実食!」という号令のもとにスプーンを口に入れた我々は共に嬉々とした声を宙に投げた。

 ブルーベリーやヨーグルト、そしてクルミの自然な甘みが口の中に広がり、柔らかさと硬さのギャップのある食感も面白かった。

 僕等は皆、薄味なので、他社の場合はデザートとしては物足りなく感じるかもしれないが、その場合は@base3262氏のアドバイス通りに「ダークチョコレート」を投入するのがいいだろう。

 ただし、多くのチョコレートに添加されている砂糖は様々な病気のリスクを上げるので、砂糖の割合が低く「カカオマス」や「ココア」などのカカオ豆が原料のものの割合が高いもの、あるいはもういっそのこと「100%カカオ」のものを選ぶと良いかもしれない。Amazonで検索してみると実際、カカオ100%の物があった。ただし、カカオ100%に甘みがあるのかどうかは社員の誰一人としてそれを食べたことのない我社にはわかりかねる。もしかすると、クルミと大差はないかもしれない。

 この@base3262氏の有り難いアドバイスは我社の成長の大いなる推進力となった。この場を借りて@base3262氏に、今一度感謝申し上げたい。

 ちなみに、駄目押しとしてとある書籍からの引用と、@base3262氏によるこれらの食品の効能の解説を是非ともご覧頂きたい。そして、もしよければ、Twitterアカウントをお持ちの方はこの方を「フォロー」してみてはいかがだろうか?

「チョコレートに関して一番よくわかっているのは、高血圧の患者の血圧を下げる作用がある★2ということである。」

津川 友介「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(東洋経済新報社)から引用)

 

おわりに

 さて、僕の今週はこんなところだ。今週も、会ったことがあるないに関わらず、沢山の人の存在が僕を支えてくれた。あなたの今週はいかがなものだっただろう?

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画像出典

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  1. トップ画像(https://pixabay.com/images/id-1587287/

  2. リス(https://pixabay.com/images/id-3786845/

  3. 「JOB」(https://pixabay.com/images/id-2697951/

  4. 「いいよね!」(https://pixabay.com/images/id-332278/

  5. ブルーベリー(https://pixabay.com/images/id-2281/

  6. キリン(https://pixabay.com/images/id-627031/