先日、MARVEL作品の「ドクター・ストレンジ」の2作目「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」の公開が始まりました。僕は友達と早速見に行ってきたのですが、なんだかこれまでのマーベル作品とは違う(と言ってもたいして作数見てない(汗))哲学的なメッセージを感じ、それが個人的に感動したのでここで書いていきたいと思います。
マルチバース〜様々な世界の自分
アベンジャーズ作品では共通の概念として「マルチバース」なるものがあり、これは言い方を変えればパラレルワールドです。自分がいる世界と並行して無数に別世界が存在するという考え方です。僕の見た作品のなかでは「スパイダーバース」というスパイダーマンのアニメ作品でマルチバースがありました。そこでは様々な世界のスパイダーマンが登場します。
今回のドクター・ストレンジでもマルチバースが主題でした。別世界に幸せな人生を送っている自分がいると知った悪役が、この自分こそが幸せになる、と他の世界への往来を可能にするために禁断の書に手を出したりいろんなことをします。そんな感じのストーリーです。
いよいよクライマックス、物語も終盤を迎えました。ストレンジ陣営と悪役陣営がバチバチにぶつかります。そしてその戦いが終わるとき、僕は目の前のスクリーンからある哲学を教えられた気がしました。
"自分を愛せ”
"今の人生を大切にしろ”
人生には様々な選択肢があり、その選択の数だけ違う自分がいます。違う世界で幸せに住む自分を見れば妬ましく思うかもしれません。しかし、今私たちがいるこの自分にも様々な幸福や希望があるはずです。自分を認めて許してあげることが物語の終わりであり、そして新たな自分のストーリーの始まりなのかもしれません。僕はこの映画を見たあと、そう思いました。