【無料で読める小説とトリックアート】「井の中の蛙達」-10話「学校の保健室は身体も心も養護してくれる」

※この記事の全容はおよそ19分で読めます

最寄の本棚へようこそ♪

 毎週1話ずつ実生活に役立つ知識を盛り込んだ小説を連載しています。僕にとってはこれが処女作なので、かなり未熟さが窺(うかが)えるのではないかと思います。しかしながら、少しずつでも成長して参ります所存です。皆様にはお気が向かれたときに読んでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。m(_ _)m 

 

一話はこちら

hibijuuzitu-syotenn.hatenablog.com

 

インフォメーション

 ※今週の記事も数時間遅れての投稿になってしまいましたが、これから少しずつでも予定時刻に皆さんの元に届きますように今後とも精進(しょうじん)してまいります。

 

目次

 

 10話のあらすじ

 久しぶりにあの存在が出てきて水野先生の過去を話し始める。さて、彼女の苦い思い出とは一体何なのか...

 

井の中の蛙達」10話「学校の保健室は身体も心も養護してくれる」

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(トリックアート/撮影:最寄 然太 | 作品について:「夕日に照らされた橋の上を歩く神野(登場人物)」を紙から飛び出させてなんちゃってトリックアートにしました。

(※物語がまだ、前回(9話)の画像にもこの画像にも追いついていません。(;・∀・)。いずれ登場する場面に関連する画像ではあるので、ご容赦願います。m(_ _)m)

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(編集で色温度を上げると全体的にオレンジがかり、背景の机(実物)と絵とが馴染んでより飛び出して見えるのではないかと...)

 

・1・

ー ー ー

 読者諸君(どくしゃしょくん)、お久しぶりである。私のことを覚えておいでの方は是非とも画面の前で右手を挙げてもらいたい。

 さて、ここからは保健室の水野先生の代役として、彼女の過去を私が語らせていただくわけであるが、どうか温厚な目で読み進めてもらいたい。以前にも申し上げた通り、『お前は誰なんだ』などというあなたの声には後程答えさせていただく所存であるし、『お前はもう出てくるな』という非難に対しては端(はな)から受け付けない。しかしながら『早く物語の先を見せてくれ』とあなたがおっしゃるのであれば私は喜んでそれに応じよう。

 

 白いカーテンが靡(なび)くなか、風に乗って流れてくる蝉(せみ)の声に頬杖(ほおずえ)をつきながら1人、水野先生は耳を傾けていた。

 やがて昼休みが終わり彼女が丸椅子をクルリと反転させて立ち上がったちょうどそのとき、保健室のドアが開かれる音が聞こえすかさずそちらに目を移すと、そこには弱々しく1人の女子生徒が右肩を項垂(うなだ)れさせて立っていた。

 尋常(じんじょう)ではない悲痛な少女の形相に、水野先生の世界からは一瞬音が消えた。

「そこに座って。」

 内心では大きな波がうねりを打っていたが、まずは生徒を安心させるために努めてゆっくりと近くのソファーに手で促した。

「どうしたの?」

「階段から落ちたら腕がすごく痛くて。」

 彼女の腕は明らかにおかしな方向に曲がっていて、見るに堪(た)えない有様ありさま)だった。真っ先に119番に救急車を要請してから、迅速(じんそく)に必要な応急処置を施(ほどこ)す。彼女の目からは終始涙が止まることはなかった。

 

 翌日、放課後の職員室でパーソナルコンピューターとにらめっこしていると、横から声をかけられた。声の主は例の女子生徒が在籍する1年7組の担任、遠藤であり彼はジャージ姿で誰から見ても分かるであろうが体育教師だ。背丈が190はあろうと言うほどに高く、体つきは力強さと引き締りを両立させた理想的な体型であるにも関わらず、もう今年で50になると言うのだから驚きだ。その遠藤は水野先生が振り向くのを待ってから「少しよろしいでしょうか。」と、室内の共用スペースを手で差した。

 小さなテーブルがいくつか並んだ周りにまばらに置かれた椅子にそれぞれが腰を下ろす。

 「実はですね。」重々しい口調で遠藤先生が切り出した。「渡(わたり)を診察した医師から昨晩報告がありましてね、その先生が言うには渡の身体には骨折とは無関係な痣(あざ)や擦(す)り傷がいくつもあったそうで、彼が見たのは腕だけですからわからないそうですが、もしかすると服に隠れた傷がまだあるかもしれないとのことでした。彼女は夏場でも長袖のワイシャツを来ていますし、スカートも他の奴らとは違って規則(きそく)通りの丈を守っていますからね。悔しいですが、私は気づけませんでした。」

「なるほど。実を言うとそれには私も少しだけ気がついていて、昨日から気がかりではあったんです。」

「そうですか、水野先生から見てもやはり...。」遠藤先生は考え込むように俯(うつむ)き、顔の堀が深く普段から怖い印象のある彼の顔は、皺(しわ)が増えたことで更に怖さを増した。「そうなると、どうなんでしょう、やはり虐待(ぎゃくたい)かイジメの可能性が高いのでしょうかね。」

「その、渡さんは何か運動系の部活かあるいは習い事には入っていないのですか?例えば、格闘技(かくとうぎ)の類(たぐい)ですと怪我も多いのではないかと。」

「私の知っている限りではそのようなことは何も。」

「そうですか。」そして続ける。「遠藤先生はどうお考えですか?」

「ん~そうですねえ、何とも言い難いのですが、以前に親御(おやご)さんとお会いしたときは、まさか暴力を振るうような人達には見えませんでした。ただ、深夜帯のお仕事のようで子供と会う時間は少ないようでしたね。」

「なるほど。しかし、人は見かけによらないとよく言いますから、まさか、なんてこともあるのかと。」

「ええ、そうですよね。」

「クラスの方はいかがですか?」

「ん~、渡は大人しい子で大抵(たいてい)いつも1人でいることが多いのですが、いじめられているような様子は伺えません。ただ、まあどこのクラスでも同じでしょうが、一部の騒(さわ)がしい奴らが悪戯(いたずら)をしているところはたまに見かけます。とは言っても、それは渡に限ったことではありませんし、そういうときは私も叱(しか)るのですがねえ。」

 お互いに考え込み会話に少しの途切れが生じたが、間もなく遠藤先生が質問をした。

「水野先生はあいつとはあまり関わりはないでしょうが、どう考えますかね?」

「まだ曖昧(あいまい)なのですが、私はイジメの線を疑っています。というのも、骨折は学校で起きた事でしたし、あのときの彼女はまるで何かに怯えているようでした。もちろん、これは私の勘違いかもしれないのですが。」

 水野先生の台詞が終わったところで、「失礼します!」と威勢(いせい)良く誰かが言い、その声は続けて「遠藤先生を呼びに来ました!」と言った。出入り口付近に立っているその生徒は身長が高くジャージを着ていた。恐らく遠藤先生が顧問(こもん)を務(つと)めるバレーボール部のキャプテンだろう。彼らはほぼ毎日熱心に練習に励んでいる。

 遠藤先生はそれに「今行く。」と答えてから、振り返って申し訳なさそうに顔を顰(しか)めその通りに「申し訳ない。」と言って更に続けた。「また後日お時間があるときにお話し聞かせてください。」

「はい。わかりました。とりあえず、私の方でも彼女のこと注意して見ておきますね。」

「ああ、ありがとうございます。しっかりしている子なんですが、何を抱えているのかわからないところがあるので、本当によろしくおねがいします。では。」

 遠藤先生が職員室から出ていった後も、水野先生はしばらくその場で考え込んでいた。

 渡かぐや、それがその女子生徒の名前である。

 水野先生は窓際(まどぎわ)の自分の机に戻ったものの作業に手がつかず、そのままぼんやりとカーテンの隙間(すきま)から見えるまだ薄っすらと白いだけの月を見上げていた。

 

 それから、女子生徒は2日間学校を休んだものの3日目には登校したようで、その日の昼休みに彼女は保健室に顔を出した。肩から吊(つ)るされた黒いアームホルダーに右腕を埋(うず)めている。

「先日はご迷惑をおかけしました。」

「迷惑だなんて、そんなことないから大丈夫だよ。」

「ありがとうございます。」

「怪我はどう?」

「お陰様で、少しずつ良くなってきています。」

「それは一安心ね。」それがひとまずの本心だったので水野先生の笑顔は実に自然で、美しいものだった。少なくとも私はそう感じたのだ。

 先生は3日前と同じように近くのソファーを勧(すす)め、生徒はすんなりとそれに腰を下ろした。先生は丸イスを転がしてその正面に座り優しく話しかける。

「渡さんは保健室がどんな場所か知ってるかな?」

 少女は予想外の質問に一瞬驚いたようではあったが、ゆっくりと言葉を紡(つむ)ぎ始めた。

「え、そうですね、怪我の治療をしてもらえる所でしょうか。あ、あとは、具合が悪いときに休めるところですかね。」

「うん、御名答(ごめいとう)。」優しく微笑んでから続ける。「でも実はね、それだけじゃないんだなあ。」

 生徒が答えを待つような目をしたのを確認してから、丸椅子をギシギシと鳴らして少し前のめりになる。「相談をするところ、でもあるんだよ。」

「相談、ですか。」

「そう。健康上の悩みはもちろんだけど、その他にも学校での悩み事とかご家庭での悩みの相談もしていいんだよ。」

「知らなかったです。でも、そういう人、いるんですか?」

「うん。多分、渡さんが想像しているよりはいると思うよ。」

 生徒はそれにうなずきはしたが、視線を少し落として黙り込んでしまった。

「だからね」少し間を置いてから次の言葉を投げかけた。「渡さんも話したいことがあったら来てね。」

 それを聞いて、先生を見上げた生徒の目は涙で濡(ぬ)れていた。

 そのときだった。ドアを控えめにノックする音が聞こえたのである。心を開きかけていた少女の心の扉が閉ざされてしまうのを私は感じた。

 水野先生は彼女に「ごめんね。」と囁(ささや)いたあとに「はあーい、どうぞー。」と優しく声を投げた。すかさず引き戸をスライドさせて顔を覗(のぞ)かせたのは

 

続く...

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(少し違う角度から。)

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(それを編集で色温度を上げて。)

 

ストーリー内の人生に役立つ知識の解説

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(※画像はイメージです。提供元→Rudy and Peter SkitteriansによるPixabayからの画像)

 

 この小説には僕たちが住む現実世界でも役立つ知識が盛り込まれています。(現在は希薄(きうす)ですが徐々に質を高めていく所存です)。ここではそれを更(さら)に掘(ほ)り下げて詳しくわかりやすく解説していきます。

 

学校の保健室は心の悩みも聞いてくれる

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(※画像はイメージです。提供元→OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像)

 

 今回は学生さん向けの知識になりますが、お子様がいらっしゃるお父さんやお母さんなどの保護者層の方にもお役に立つと思います。

 水野先生(登場人物)が言っていたように保健室の先生(養護教諭とも言う)は相談も聞いてくれるという事実をあなたはご存知でしたでしょうか?僕は、保健室に相談に行く人がいるというのはなんとなく知っていた程度で、僕自身は学生のときに相談をしに行くことはありませんでした。

 前提として、保健室は生徒の健康を養護する場所という認識が誰の中にもあることでしょうが、それはなにも怪我の応急処置をしたり具合が悪いときに横になって休むことだけではありません。身体と同様、心にも健康という言葉は当てはまり、それを養育することも保健室の先生の大切な仕事です。例として「保健室登校」という言葉がありますがこれは主に、何らかの理由で学校に来るだけでも困難な生徒がある種のスモールステップ(小さな目標を1つずつ達成して少しずつ大きな目標に近づいていく考え方)として「まずは保健室から。」と用いられる方法です。(ちなみに、辻村深月(つじむら みずき)さんの小説「かがみの孤城」にも保健室登校の場面がありました)

 つまり、学校において保健室とは心身どちらの健康にとってもの養護の場ということになります。

 いきなり担任などの先生や、スクールカウンセラーなどの専門家に相談するのはハードルが高く感じる方はまず、休み時間や放課後などを活用して保健室の先生に話しを聞いてもらうのが良いかもしれません。(僕なんかはそれすらできない生徒でしたが...。(;・∀・))

 とはいえ、保健室の先生も人間ですから先生によっては、または学校によっては真摯に応じてもらえないことも、ひょっとするとあるかもしれません。が、試してみる価値はあるのではないかと僕は思います。

 

保健室についての知識の情報源

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(※画像はイメージです。提供元→Michal JarmolukによるPixabayからの画像〉

 

 インターネットの様々な記事を閲覧し総合的に分析して。(なので信憑性が高いとは言えません。)

 

ちょっと余談。美しき小説「かがみの孤城

 〈先程ちらっと紹介しましたが、仲間がいる喜びを味わえる僕が大好きな小説です。気になる方はよろしければ。↓〉

 

雑談

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(※画像はイメージです。提供元→Susanne Jutzeler, suju-fotoによるPixabayからの画像)

 

 ここでは僕が雑談をただベラベラと話すことで、皆さんと「楽しい感じ」を共有できればいいなと思います。興味のない方は読み飛ばしてくださいね。 (・∀・)

散歩中に出会った1人きりでブランコを揺らす天使

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(※画像はイメージです。提供元→Rudy and Peter SkitteriansによるPixabayからの画像)

 

 今週のある日、僕が自然豊かな公園で日課の散歩をしていると、遠目に木漏(こも)れ日の中でブランコの座席の上に立ち優雅(ゆうが)に空中を漂(ただよ)う少女が見えました。僕はいつもそのブランコの横を通ることにしているので、その日もそのまま直進し通り過ぎようとしたそのときでした。

「こんにちは。」

 声の方に目を向けると僅(わず)か7つ程の小さな女の子がわざわざブランコから降りて真剣な顔でこちらを見つめています。それを見た途端(とたん)僕は、遥(はる)か上空でギンギラと輝く太陽がニタッと笑い、その輝きを更に強め世界中を明るく照らし出したような気がしたものです。

 僕はマスク越しにできる限りの微笑(ほほえ)みを彼女に投げかけこちらも「こんにちは。」と返してからその公園を後にしました。

 (*´∀`*)

おかしな小説でふざけまくる!(笑)

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(※画像はイメージです。提供元→StockSnapによるPixabayからの画像)

 

 ※今回から「おかしな小説」と称した少し気持ちの悪い小説を、雑談の項(こう)の最後に書いていこうと思います。

 ※これを書こうと思ったのは、過去に実際に放送されていた「アルコ&ピースオールナイトニッポン」の中で読み上げられていた「サイコメール」に触発(しょくはつ)されたからです。

 ※「サイコメールって何?」にはこちら↓

hibijuuzitu-syotenn.hatenablog.com

 

 ※「サイコ」という言葉の本来の意味は「精神」や「霊魂れいこん」ですが、映画「サイコ」の影響で「精神異常」などの意味でも使われるようになりました。 

 ※「サイコ小説」ではなく「おかしな小説」と名付けたのは、僕が「精神異常」という意味合いの狂気じみたユーモアとはまた違った、単純に「おかしいなあ。(笑)」という雰囲気(ふんいき)を持つ作品を書きたいと思ったからです。

 

 ある朝目が覚めると、横には友人がいた。

 「気持ちは分かるけど、そろそろいいんじゃないの?」とそいつが言ったから、俺は少し笑って返事をした。「帰りたまえよ。」

 朝食は食べずに散歩をするため靴(くつ)を履(は)いて外に出る。空を見上げると雲がどんよりと垂れ込めていて今にも雨が降りそうだったから俺は玄関のドアを開けて傘を取りに行こうと思ったのは先週の水曜日のことではなかったと思う。 

 いつも通る小道を歩いていると、杖(つえ)を片手に持った紳士が立ち止まっているのが遠目に見えたような気がしたので、念(ねん)の為(ため)一度目をそらしてからもう一度見た。つまり2度見をしたのだけれど、あいにくそれは2度見とはならずにただ違う方向に視線をずらしただけになってしまったのだが、そこにも杖を片手に持った紳士が立ち止まっているのが遠目に見えたので、俺は驚(おどろ)きたくなって実際(じっさい)、驚いた。と友人は語った。

 そんな風にまだ寝ぼけていて冴(さ)えない頭を全力で回転させて、友人の話を聞いていた俺はふと窓の外を見た。もう外は暗くなりかけていて空には黄色い月が浮かんでいる、ということにはなっておらず相変(あいか)わらず明るいままだったので、俺は友人に言った。「明るいね。」

「ありがとう。」

 友人は自分のことを褒(ほ)められたのだと勘違(かんちが)いしたみたいだけれど、それは同時にその友人が勘違いをしていると俺が勘違いしている可能性を浮上させたので、先程(さきほど)よりも少しだけ動きやすくなったように感じるけど実はそうではないかもしれないとは俺の思い込みであって実際にはやはり動きやすくなっている脳みそを使ってそれを検証(けんしょう)してみることにした。まず、目の前の友人が勘違いしていると思っているのは紛(まぎ)れもなく俺でありそう思っているのは俺に限るのでつまるところ証人は俺しかいない。だからその証人である俺が勘違いや思い込みをしているのであればその事実は真実だとは言えなくなってしまうのでそれは逆説である、友人が勘違いしていると俺が勘違いをしているだけかもしれないという考えが真実である可能性も十分にあるということになる。だとすれば俺が「明るいね。」と言ったのに対した、今は目の前ではなく俺の右側に移動した友人の「ありがとう。」という返答は、外が明るいことを言葉にした俺に向けられた感謝なのかもしれない。だから確認のため、本人である友人に聞いてみることにした。

「勘違いしているかい?」

「もう8月だけどどうする?」

 求めている返事が得られなかったことに少しの不満を感じた俺は右側にいる友人の方を向いたのだけれどそこには誰もおらず、目当ての友人は俺の左側、正確には友人がいるであろう右側を見る前の俺にとっての左側、または今すでに右を向いている俺からすれば後ろになる場所に友人はいたので俺はそちらを見ようかという一瞬の迷いに苛まれたが、やはり見ることにしたのはよいものの、友人はなんとまだ眠っていたのだった。つまり今まで俺は寝言と会話をしていたということに気がついたとき、ここが俺の家ではなく友人の家だということに気がついた。昨日は夜遅くまで友人と炭酸水を酌(く)み交わした挙げ句、彼の家に泊まることにしたのだと思い出したのは先週の木曜日の出来事ではなく今日の出来事だ。

 とはいえ、俺も色々と思考を巡(めぐ)らせているうちに眠くなってしまったのでもう一休みしようと横になり、「おやすみ。」と空間に声を投げたところでやはり眠るのは止めて起きることにした。何せ今はもう朝になっており今日は仕事があるからあと1時間後には会社にいなくてはならないと思ったので、俺は友人の家を後にして自分の家に戻って身支度をしようと試みかけたけれど、俺はもうすでにスーツを着ていて昨日友人の家に来たままに鞄(かばん)も手元にあったので、そのまま会社に直進することにした。ただ、直進と言っても文字通りの意味でビルや家などの障害物(しょうがいぶつ)を押し倒すまたは貫通(かんつう)して会社に向かうということではない。寄り道をせずにできる限りの最短ルートで向かうという意味で俺は心の中でつぶやいたのだけれど、それは俺だけが認知していることであって、他者からすれば文字通りの意味に受け取られかねないと危機感に襲(おそ)われたので、その言葉は心の中だけにしまうことにしたと思うのは多分来週の土曜日あたりになると思う。

 

 

最後に

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(※画像はイメージです。提供元→PexelsによるPixabayからの画像)

 

 今週もお互い、頑張りましたね。お疲れさまです。(^O^)/

 また、皆様の今週の出来事あるいはおかしな小説はコメント欄(らん)にてお待ちしておりますのでお気軽にお寄せくださいね。\(^o^)/

 それでは、読んでいただきありがとうございました。よろしければ、また来週♪(^_^)/~

 

続きはこちら(2020.9.8添付)

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