バイト中に左足骨折して1ヶ月の休みを獲得する

 フリーターとしてアルバイトを4つ掛け持ちして生きている20歳の僕。少し前までは週7で、そのあとは週6でバイトをしていました。ところがそんな僕にある日、左足を骨折したことにより約1ヶ月間の夏休みが訪れたのです。

 

 毎日アルバイトでアラームをセットしないで寝る日はない、知らず識らずのうちに常に明日のことをその先のことを考えるようになっていたのでしょう。今に集中できなくなってしまいました。所詮未来なんて僕ら人類には予想がつきません。しかし、人生を上手く生きようとすると、なんとかその法則を見つけ出し、これから先ずっと幸せが続くことを望んでしまうのです。しかしずっと幸せなんてとても曖昧です。幸せの定義は人によってその人の状況によって変わりますし、現実は予期しないことが当たり前のように起こります。当たり前ですが、僕らにできるのはただ今を生きることだけです。

 

 しかし久しぶりの感覚でした。明日を気にせずに何も頑張らずに過ごしたのは。骨折のせいでバイト先や親など色んな人に迷惑をかけてしまっていますが、迷惑をかけるときはかけさせてもらおうと思います。その代わりに、僕が元気なときは誰かに迷惑をかけてもらおうと思います。

7/24 , 7/25 20歳バイト4つ掛け持ちフリーター男のブログ

 こんにちは。最寄 然太です。このブログ「最寄の本棚」では色々なことをしてきましたが、今回から自分の生活をただ書く「ブログ」の本来の使い方をしていこうと思います。理想は毎日投稿ですが、できるかはわかりません。無理せずやっていきます。

 

 簡単に自己紹介しますと、僕は20歳のフリーター男で、アルバイトを4つ掛け持ちして生活しています。なんでそんな生活をしているかは追々書いていけたらと思います。

 

 1週間前から体調を崩してしまいました。一人暮らしで生活リズムも食生活も不安定な暮らしをおくっていても意外となんとかなるなぁと思っていたのですが、そんなことはなかったです。そのつけが今回ってきました。不健康な生活をしているといざ何かの病気になったときに治りがびっくりするくらい遅いです。今回僕はどうしたのかというと、先週の土曜日の夜に帰宅しようと車を走らせていたのですが、眠すぎてこれ以上は危ないと思いコンビニの駐車場で数十分の仮眠をとることにしました。しかしタイマーを設定せずに寝てしまったもので、目覚めたときには4時間ほど経過していました。その日は少し雨が降っていて少し肌寒かったのできっと身体が冷えてしまったんだと思います。翌日のお昼ぐらいから少しずつ全身がわなわなする感覚に襲われていき、しまいにはすごく具合が悪くなってしまいました。それから1週間、だいぶ良くなったもののまだ本調子ではありません。

 健康的な食事、睡眠、本当に大事です。

 

 そんなこんなで体調の悪さに耐えながらもバイトをしていたのですが、職場の人がそんな僕の異変に気づいてなんと風邪薬とお菓子をプレゼントしてくれました。

いつも優しい方なのですが、こればっかりは僕もびっくりと嬉しさで感激でした。人の優しさって何よりの薬ですね。

 

15:15  帰宅

15:20~ コーヒーナップ(コーヒーを飲んでちょっと仮眠)

 

 

・ ・ ・・・・............

 

 

結局朝まで寝てしまいましたっ~!笑

最近は栄養が足りていないからか、ずぅ~っとダラダラと長時間寝てしまうことが増えました...(汗)

 

てなわけで、起きて洗濯機回してシャワー浴びて昨晩食べるはずだったサラダを食べます。

まあサラダと言ってもレタスとパプリカにオリーブオイルと塩コショウをかけただけの食べ物です。が、一人暮らしには大切な栄養剤です。

 

 夢はインターネットからお金を得られるようになって、少しずつアルバイトの日数を減らしていくことです。

 

 さて今日は朝から晩までのアルバイト。現場が早く終われば早く帰れます。頑張るぞぉ~~~!!!!

 

それでは、また。

アップルティー

 一年前くらいから夜中に誰もいない公園の芝生に一人で寝そべっては明るい夜空や流れる黒い雲の動きを眺めることが密かな自分だけの安らぎだった。スマホで好きな音楽やラジオを流しながらポテトチップスをボリボリと食べたこともあった。しかしいつも一人だった。隣に誰かいてくれたらといつも思った。だから、いつか誰かとこんな時間を過ごすことが密かな夢になった。

 

 言い訳のできない年齢になってしまった。一人暮らしを考え始める。でも、お金がない。だから時間もない。次第に職場以外の外出が減り、当然、真夜中に公園に行くこともなくなった。そしていつかの自分の密かな夢も忘れてしまった。

 

 車の免許をとった。数ヶ月前から自動車学校に通っていて最近になってやっととれた。嬉しかった。早く車に乗りたい。

 親が車を使わない深夜に貸してほしいと頼んで、私たちが帰ってきたらいいよと承諾を得た。春休み中で暇な大学生の友達を2人誘った。どちらも少し前にひょんなことから再会した小学校のクラスメイトだ。二人とも乗り気だった。

 午後11時を回っても親は帰ってこない。早く出発したいのに今日に限って帰りが遅い親に少し苛立った。

 親が帰ってきたのは日付を回った頃だった。急いで準備していたレジャーシートや水筒とカバンをトランクに詰め込んで運転席に乗った。車の目を光らせギアをドライブに入れた。その瞬間、これからとてつもない夜の冒険が待っているようでわくわくした。

 初心者マークの運転は楽しかった。まだ怖さもあるが自分が運転していることが嬉しかった。Bluetoothで好きな音楽を流してハンドルを操った。

 まず一人を乗せもう一人の家へと向かった。道中では他愛も無い話をした。

 寝静まった街の道路はまるで自分たちしかいないように思えた。橙色の街灯に照らされた薄暗い車道を車のヘッドライトが明るい黄色に塗り重ねていく。

 行き先は決まっていた。思い出したのだ。以前の自分の夢を叶えるための場所、あの公園である。

 

 ギアをパーキングに入れてサイドブレーキを引く。ドアを閉める音が3回響いた。トランクを開けて家から持ってきたレジャーシートと水筒それからリュックサックを取り出す。

 「よし、いくか。」

薄暗い中で少し笑った二人の顔が見えた。車をリモコンでロックする。ピッと光ったハザードが「いってらっしゃい。」の合図のようだった。

 公園の入口は狭く民家と民家の間にある。まるで「ハリー・ポッター」の9と4/3番線や「バケモノの子」のバケモノの世界への入口のような、知る人ぞ知る、という感じがした。

 入り口を通過して少し歩けばすぐに世界が変わる。目前には芝生が広がり、その奥には黒々とした大きな森林がそびえている。舗装された小道は左手の山の上まで続いてる。それを登れば街の景色を見渡せる展望台広場がある。夜のそこはカップルの溜まり場である。

 その道を登っている途中でぽっちゃりな友達が笑って言った。

「いやキツッ!なにこれ修行やん!」 

自分は何度も来ているからなれているが、初めてならこの坂道のことを当然そう思うだろう。

 最後までは登りきらずに道の中間あたりで立ち止まり振り返った。友達も振り返る。そこには今まで登ってきた暗い道と芝生、その先には街の夜景が広がっていた。

 「めっちゃ綺麗。」

友達が言った。

 「ね?登った甲斐があったでしょ?」

僕は言った。

 

 この場所は夜になるとほとんど真っ暗になり人は滅多に寄り付かない。道を登った先の展望台広場の明かりも木々に遮られて届かない。上からは人々と森のざわめきが微かに聞こえるだけだ。

 

 円い月が白く輝いている。その下でレジャーシートを広げた。

「いや、ピクニックしに来とるやん!笑」

友達が小馬鹿にする。

 腰をおろして水筒を開ける。なにそれ?と友達は興味津々だ。水筒と注がれたコップから湯気が立ち上る。赤と緑と黄のプラスチックのコップをそれぞれに渡す。

「いや、ピクニックやん!笑」

また友達が小馬鹿にする。

 遠くの方から葉と葉がこすれる音が近づいて来て3人を通り過ぎていく。

 3人はコップに口をつけた。口の中にりんごの優しい香りが広がる。

 「なにこれ!?」

 「めっちゃおいしい〜。」

友達が言った。アップルティーを好きになったのは好きな小説に出てくるからだった。お洒落で温かみのある感じが好きになった。

 3人は自分たちを包む闇と夜景と森の音のなかで各々がぽつりぽつりと話を咲かせていく。

 そんな夜が僕の人生には確かにあった。僕は思い返す。あの夜はこれからも変わらない。 絶対に。